7月25日は「かき氷の日」。1933年のこの日、山形市で日本最高気温(当時)40.8℃が記録されたことにちなんでいます。削られた氷の細やかさ、シロップがじんわりと染み込んでいく様子、そして口の中で溶ける一瞬の涼しさ。かき氷には、五感すべてに染み渡る一種の「インスタレーション感」があります。

光にもまた、似たような感覚があります。静かに差し込んだり、輪郭をぼかしたり。特に今回取り上げる照明「TOLOMEO(トロメオ)」は、空間の中に“溶ける光”をつくる存在です。今回は、そのトロメオに合う楽曲を5つ選びました。いずれも、灯りの質感や設計思想に調和するような音楽です。


アルテミデ「TOLOMEO」とは

イタリアモダンの名作照明

トロメオは、イタリアの照明ブランド「Artemide(アルテミデ)」が1987年に発表したデスクランプです。ミケーレ・デ・ルッキとジャンカルロ・ファッシーナの共作で、グッドデザイン賞やコンパッソ・ドーロを受賞するなど、世界的に評価されています。

シンプルながら高度に計算されたアーム構造、ヘッドの自由な可動性、そしてなにより光の「照らし方」が美しい。トロメオは単なる作業灯ではなく、「空間の彫刻」として機能する照明です。

キミドリの運営元のライフスタイルギャラリー。

実はそのロゴもトロメオを参考にしてるんですよね。オシャレでカッコいいから。

光の向きをコントロールできる構造

アーム部分のテンションコードにより、自由に高さや角度を調整可能。ヘッドは回転式で、直接照明から間接照明への切り替えも自在です。これにより、空間の陰影を手元で“編集”できるという稀有な性能を持っています。

このような可変性と構造的美しさを持つトロメオに対して、「どんな音楽が合うのか?」という視点からセレクションを行いました。


TOLOMEOに合う楽曲5選

以下は、照明の構造や光の質、演出される空間と親和性の高い楽曲を5つ選びました。ジャンルや言語に縛られず、「トロメオの光に音を通す」という発想でご覧ください。

トロメオは単なる作業灯ではありません。空間に陰影をもたらし、時間の流れさえ緩やかにする存在です。

そんな照明には、背景ではなく“共演者”としての音楽がふさわしい。耳に残る旋律というより、空気に溶けていくような質感。リズムというより、余韻や静けさに軸を置いた音楽たち。
光を手で調整するように、音の距離感も自分でつくっていく。そんな照明と音の関係を楽しめるような選曲です。


1. スーパーカー『strobolights』

まずは必須曲。2002年にリリースされたスーパーカーの代表曲であり、後の日本のシンセロックやエレクトロポップの源流にもなった一曲です。人工的なビートとアナログな空気感が共存するこの楽曲は、まさにトロメオの照明特性と似た構造を持っています。

トロメオが「一点を刺すように照らしつつ、その周囲ににじみを残す」ように、strobolightsもビートが明瞭でありながら、余白のあるサウンド設計がされています。照明の光を音でトレースするような心地よさがあります。


2. Thom Yorke『Suspirium』

トム・ヨークによる映画『サスペリア』のサウンドトラックより。ピアノの反復と、かすれるようなボーカルが、室内にじんわりと広がる灯りと絶妙に調和します。全体の音数が少なく、空間の静けさと共鳴する楽曲です。

トロメオのような照明を使った部屋でこの曲をかけると、視覚と聴覚の境界があいまいになり、自分自身の輪郭さえぼやけていくような感覚があります。


3. Cornelius『Drop』

水滴の音から始まり、幾何学的に展開されていくサウンドアート的な楽曲です。トロメオの光が壁や机に落ちる様子と、ドロップの音が反射するような構成がとても親和的です。

この曲は、空間の中に“動く構造”をもたらすタイプの音楽で、トロメオのアームがゆっくり動く様子や、角度によって変化する影の形を楽しむのにぴったりです。


4. Nils Frahm『Says』

ミニマルピアノとアナログシンセが少しずつ重なっていく構成。静かな立ち上がりから、構造体として音が組み上がっていく過程が、まさに建築やプロダクトデザインのようでもあります。

トロメオが持つ「制御可能な可変性」に、この曲は非常に合います。光の角度を変えながら聴いてみると、そのたびに違う輪郭が見えてくるような体験になります。


5. Yann Tiersen『Porz Goret』

映画『アメリ』の音楽でも知られるヤン・ティルセンによるソロピアノ曲です。ノスタルジックでありながら、甘さに偏らない設計。トロメオの冷たさと温かさが混在する質感と呼応します。

この曲を聴きながら読書や書き物をしていると、トロメオの光が手元を静かに支えてくれていることを実感できるはずです。機能性と情緒性のバランスが、この組み合わせの本質です。


光と音の構造を重ねるという視点

照明に音楽を合わせるというのは、一見すると感覚的なアプローチに見えますが、そこには構造的な親和性があります。たとえば、光がどこから差し、どこに影を作るか。音がどこに収まり、どこで消えていくか。それらは同じ「構成」という概念で語ることができるのです。

トロメオのように、空間の中で動かせる光に対して、構造や余白を持つ音楽を組み合わせていくことで、視覚と聴覚のどちらにも立体感が生まれます。

暮らしの中に構造を取り入れたいとき、あるいは静かに集中したいとき、今回の5曲はきっと良い相棒になるはずです。トロメオの光とともに、耳で部屋を照らしてみてはいかがでしょうか。

ちなみにライフスタイルギャラリーのヤフオクでもトロメオが出品されることがあります。

アルテミデだけでなく、様々なデザイナーズアイテムも数多く出品されているので、是非覗いてみてください。

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