
読書という静かな営みは、身体をほとんど動かさずに長時間を過ごす行為です。だからこそ、その時間を支える椅子の選び方には、思っている以上に“体への影響”が現れます。今回は読書時の椅子について、背もたれの形状、アームの有無、そして座面の高さや奥行きに至るまで、人体工学の視点を交えながら検討してみましょう。
背もたれの形状が集中力を左右する
まず注目したいのは背もたれ。背筋を自然に支えてくれる椅子は、長時間の読書でも体が疲れにくくなります。理想的なのは、肩甲骨の下あたりまでしっかりサポートしてくれる高さの背もたれ。これにより腰だけに負担が集中せず、上半身全体で姿勢を支えられます。
また、ゆるやかなカーブがあるものは背中にぴったりフィットし、余計な筋肉の緊張を防ぐことができます。逆にフラットすぎる背もたれや、極端に湾曲したデザインは体型に合わないと疲れの原因になります。
アーム(ひじ掛け)の有無は好みだけではない
アームの有無は、単なる快適性の問題と考えられがちですが、読書姿勢においては肩・首への影響が大きいポイントです。
たとえば肘を軽く置ける位置にアームがあると、本を持つ腕の重さを支えることができ、肩の力が抜けます。これは特に厚めの本を手に持って読む場合にありがたい機能です。アームの高さが合わないと逆に肩がすくんでしまうので、座った状態で自然に肘が乗る高さになっているかが鍵です。
ただし、デスクやテーブルで読書するスタイルなら、アームが邪魔になるケースも。自分の読書スタイルに応じて、着脱可能なタイプやアームが低めのタイプを検討しても良いでしょう。
座面の高さと奥行き:膝と腰にやさしい基準
座面の高さは「座ったときに膝が直角に曲がる」くらいが基本。高すぎると太ももが圧迫され、低すぎると腰が丸まりやすくなります。
奥行きについては「腰を背もたれにつけた状態で、膝裏と座面の間にこぶし一つ分の隙間がある」くらいが理想とされます。これにより腰椎を安定させたまま、足元に無理のない姿勢がとれるため、長時間でも快適です。
また、座面が硬すぎると血行が悪くなり、柔らかすぎると骨盤が安定せず疲れやすくなります。クッション性と安定感のバランスも大切な要素です。
人体工学的に考える「姿勢保持」
人体工学では、身体の負担を最小限に保ちつつ自然な姿勢を維持できる設計が理想とされています。
読書における理想的な姿勢は、背骨がゆるやかなS字カーブを描いた状態で、首が前に出すぎず、目線が少し下向きになる位置で本を構えること。これをサポートする椅子には、
- 腰を支えるランバーサポート付き
- 肩甲骨の可動域を妨げない背もたれ形状
- 安定したアームと、足の裏が床にしっかりつく座面高
などの条件が揃っていると、体にかかるストレスが格段に減ります。
空間の中での椅子の役割も考える
読書用の椅子は、単なる道具ではなく、空間における“役割”も持っています。たとえば、ラウンジチェアのように低めで広めの椅子は空間にリラックス感を与え、書斎に置かれたシャープなフォルムのチェアは集中力を高める雰囲気を演出します。
読書時間の質を上げる椅子選びは、結果的に“その場所で過ごす時間”そのものの価値を上げることにつながります。
まとめ
読書時の椅子は、「どんな時間を過ごしたいか」と「どんな身体状態を保ちたいか」の交差点にあります。快適さやおしゃれさだけではなく、身体の構造や自分の読書スタイルに目を向けて選ぶことで、思考が深まり、時間がより豊かに感じられるようになるはずです。
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