6月13日は「小さな親切運動スタートの日」

1963年、東京で「小さな親切」運動が始まったこの日。ささやかな気配りや優しさが、じんわりと空間や人の気持ちを和らげる。インテリアの中にも、そうした“さりげなさ”があると居心地はぐっとよくなります。

今日はそんな視点から、「挿し色としての紫」を取り上げてみます。
高貴・エレガント・アートっぽい印象が強い紫ですが、うまく使えばカジュアルでこなれた雰囲気
もつくれます。苦手意識のある方にも取り入れやすい、具体的な使い方をご紹介します。

紫という色の持つ性質と心理的効果

まずは紫という色の基本的な特性をおさらいします。

  • 赤と青の中間色。暖色と寒色の性質をあわせ持つ
  • 高貴・神秘・クリエイティブな印象を与える
  • 暖かさとクールさ、両方の印象を調整できる
  • 面積が広いと圧が強く、狭いと効果的なアクセントになる

このように、紫はクセが強いけれど扱い方次第で非常に柔軟な色でもあります。空間全体に使うのではなく、**ピンポイントで“効かせる”**ことで、その良さが最大限に活きます。

どこに紫を使う?まずは「挿し色」として考える

紫を取り入れる第一歩は、「面積を小さく」「視線が集まりやすい場所に」置くことです。

挿し色におすすめの場所

  • クッションやラグの一部に
  • 花器やアートポスターなどの壁周り
  • 照明のコードやスイッチカバーなどの“縁”部分
  • カーテンのタッセルやキッチンタオルなど布小物

たとえばベージュやグレーのソファに、ラベンダー色のクッションを一つだけ足す。それだけでも空間全体が柔らかくなったり、意外な個性が出たりします。

ポイントは「紫を主役にしない」こと。あくまで名脇役としての立ち位置を意識すると、失敗しにくくなります。

テイスト別:紫の取り入れ方

北欧ナチュラル系:グレイッシュな紫を“木”になじませる

  • 使用例:淡い藤色のファブリック、ラベンダー色の花瓶
  • 組み合わせる素材:アッシュ材、生成りの布、リネン
  • コツ:全体の色数は3色以内に抑える

このスタイルでは、くすみ系パープルが最適。淡く優しい紫を、木目や生成りのテクスチャーと合わせて使うことで、ナチュラルな中に軽やかな個性が加わります。

アクセントというより「空間の空気を整える色」としての役割がしっくりきます。

ヴィンテージ・インダストリアル系:濃い紫で“深み”を足す

  • 使用例:ディープパープルのアート、古着のクッションカバー
  • 組み合わせる素材:レザー、アイアン、古材
  • コツ:黒やダークグレーの隣に置くと浮かない

無骨で重厚なテイストには、濃くて深い紫がよく合います。ちょっと退廃的な雰囲気や、アートっぽさを足したいときにおすすめです。

紫の代わりに赤や黄色を挿すと強すぎる場合でも、ディープパープルなら落ち着いた華やかさを添えることができます。

カフェ系カジュアル:あえて明るめの紫を“抜け”として

  • 使用例:ライトパープルのマグカップ、パステル調のアート
  • 組み合わせる素材:白タイル、ライトグレー、ウッド
  • コツ:日当たりの良い場所に置くと透明感が出る

カジュアル寄りの空間では、あえて明るく薄い紫を取り入れることで、空間に“軽さ”を生むことができます。

たとえばダイニングに一輪だけ紫の花を飾る、キッチンの壁に小さな紫のアートを加えるなど。ほかのパステルカラーとも相性がよく、“甘さを引き締める色”としても機能します。

和モダン・シンプルモダン系:紫の“静けさ”を利用する

  • 使用例:濃紺と紫のツートーンラグ、紫の暖簾
  • 組み合わせる素材:障子紙、陶器、黒い金属
  • コツ:赤みの少ない青紫を選ぶと凛とした印象に

和の空間では、紫はもともと格調高い色。とはいえ、全面に使うのではなく、「気配」として残すような配置が上品です。

特に夕方〜夜の空間で紫が灯りに照らされると、時間の流れまでも演出してくれるような落ち着きが生まれます。

「紫」はじわじわと人気なアイテム

家具や雑貨のカラー提案をしていても、「最近なんとなく紫が気になる」という声を聞くことが増えてきました。

キミドリでも、アクセントラグや小型の陶器花瓶、ポスターなどに紫を取り入れた提案が好評です。派手さはないけれど、印象に残る。そんな**“あとから効いてくる色”**として、紫は徐々に定着しつつあります。

特に若いファミリー層よりも、30〜50代の方に好まれる傾向があり、「主張しすぎない遊び心」として評価されている印象です。

紫を上手に扱うための3つのコツ

  1. 小さく始める
     いきなりカーテンやソファなど大物で使わず、まずは雑貨や布小物で試す。
  2. トーンをそろえる
     同じ紫でも青寄り・赤寄り・くすみ・ビビッドと印象が大きく違う。空間の他の色と喧嘩しないよう、トーン(明度・彩度)を意識する。
  3. ひとつだけ目立たせない
     たとえばクッションを紫にするなら、他のクッションにも1色だけ紫をリピートさせる。視線が一点に集中しないよう分散させるのがコツ。

紫は“効かせる”ことで映える色

紫は扱いが難しいと思われがちですが、挿し色として少しだけ加えるなら、むしろとても便利な色です。

  • グレーやベージュと相性がよく、どの空間にも入れやすい
  • トーンによってカジュアルにも上品にも振れる
  • 一点投入で“引っかかり”をつくれる色

「なんとなくぼんやりしている空間」「まとまりすぎて無味乾燥な印象がある部屋」などに、そっと紫を足してみてください。空間に奥行きが出たり、少し違った表情が見えてきたりするはずです。

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