
6月14日は「認知症予防の日」
日本認知症予防学会が定めたこの記念日は、「無意識」をキーワードに、日々の暮らしの中に注意と配慮を持ち込むことの大切さを伝えています。
家具選びにおいても、無意識に判断してしまいがちなことがあります。そのひとつが「搬入経路」。
サイズが合うから大丈夫。置く場所があるから平気。
——そんな油断が、思わぬ搬入トラブルにつながることもあります。
今回は、搬入経路が家具選びにどう関わるかをテーマに、実例を交えながら丁寧に整理していきます。
搬入できるかどうかは「設置可能」とは別問題
家具を購入する際、多くの人がまず確認するのは「部屋に置けるかどうか」です。
しかし、実際には「部屋まで運べるかどうか」が先に立ちはだかることもあります。
設置する空間に入るサイズであっても、搬入経路の構造によっては途中で回しきれなかったり、角で引っかかったりすることがあります。
これは家具のサイズだけではなく、梱包形状・建物のつくり・持ち運びの動作制限など、さまざまな要因が重なることで起きる問題です。
確認すべき搬入経路のポイント
玄関ドアの開口幅と構造
- 一般的な住宅のドア幅はおおよそ75〜85cmが多いですが、実際の通過寸法は取っ手や開き方、段差の有無などによって変動します。
- 家具の形状によっては、斜めにしたり回転させる必要が出ることもあるため、数値だけで判断するのは難しい場面も。
特に一体型の大型家具などは、搬入時にどのような姿勢で通過できるかを事前に想像しておくことが有効です。
廊下と曲がり角
- 廊下の幅や曲がり角の角度、壁からドアまでの位置関係などによって、家具の進入角度が制限されることがあります。
- とくに直線ではなく折れ曲がった動線を通る場合は、家具を立てたり傾けたりして動かせるかどうかも大きなポイントになります。
ただし、家具によっては柔軟に対応できる場合もあるため、一概に「幅が狭い=通らない」とは限りません。
階段と踊り場
- 戸建てやメゾネットタイプの住宅では、階段を通す必要がある場合もあります。
- 階段の幅・踊り場の奥行き・天井の高さが家具の傾け方や回転のしやすさに影響します。
特に一体型で長さのある家具(ソファ・マットレスなど)は、回し込めるかどうかが非常に場所に依存します。とはいえ、分解できる家具や軽量タイプなどであれば対応可能なこともあります。
エレベーター
- マンションなどでエレベーターを使用する場合も、内寸・開口幅・天井高・操作盤の突起などの確認が必要です。
- 規格はあっても、建物ごとに微妙な違いがあり、思わぬ引っかかりになることもあります。
エレベーターに収まっても、その後の共用廊下や玄関までの通路が狭いと搬入が難航するケースもあります。
窓やバルコニーからの搬入
- 掃き出し窓(床までの大窓)があると、ベランダや庭からの搬入ルートが使える可能性もあります。
- ただし、マンションではバルコニーの使用ルールが管理規約で制限されていることもあるため、事前確認は必須です。
また、手すりの形状や外部からの搬入角度によって、「通りそうで通らない」ケースもあるため、安易な判断は禁物です。
家具のタイプごとに異なる搬入の注意点
ソファ
- 一体型で大きいものは搬入の可否が分かれやすく、奥行や高さ、脚の取り外しの有無などが大きく関わります。
- モジュール式や分割タイプを選べば、可搬性が高まるという選択肢も。
マットレス・ベッド
- セミダブル以上のマットレスでは、曲げられないタイプの場合、階段や曲がり角での搬入に工夫が必要になることもあります。
- ベッドフレームについても、組立式かどうかで対応がまったく異なります。
食器棚・大型収納
- 幅90cm以上×高さ180cm以上のサイズ感では、建物の構造と照らし合わせながらの選定が望ましいです。
- 上下セパレート式であれば、通過可能なルートを確保しやすくなります。
いずれも、搬入時の回転・傾斜が可能かどうか、空間の許容度によって結果が変わるため、慎重な確認が必要です。
搬入トラブルを避けるために
事前に測っておきたいポイント
- 玄関ドアの有効開口幅と高さ
- 廊下の幅と曲がり角の余白
- 階段の幅・踊り場の奥行き・天井高
- エレベーターの内寸と開口幅
- 設置予定部屋までの全ルート(動画で残すのも有効)
家具購入時に確認したいこと
- 分割・組立式の有無(サイズが大きい場合は特に)
- 搬入不可時の返品対応があるかどうか
- 搬入が不安な場合の下見サービスや相談窓口の有無
家具選びに“通す”という視点を
設置後の使いやすさばかりに気を取られると、搬入のハードルを見落としてしまいがちです。
キミドリでは、家具選びの段階から「搬入まで含めて快適に使えるか」を大切にしています。実際に、「このサイズは入る可能性はありますが、階段の構造によってはかなり厳しいかもしれません」といった会話も、現場ではよく交わされます。
必要であれば、同等サイズで分解できる代替品の提案や、搬入ルートの計測アドバイスも行っており、商品だけでなく暮らしの全体像からサポートしています。
搬入も暮らしの一部
家具を買って終わりではなく、「家に入る」までがセットです。
そしてその後、「使いながら困らない」ためにも、搬入ルートを把握することは欠かせません。
- 段差がある
- 天井が低い
- 直角の曲がり角が多い
——そんな建物のクセに合わせて家具を選ぶことで、トラブルの少ない暮らしが実現できます。
「この家具、置けるけど入るかな?」
そんな視点を持てるかどうかが、本当にフィットする家具選びの第一歩かもしれません。
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