6月22日は「ボウリングの日」
1873年のこの日、長崎で日本初のボウリング場が開設されたことから、6月22日は「ボウリングの日」とされています。
ピンに向かって一直線に投げる、あのシンプルで爽快な競技は、一投ごとのバランス感覚が大きなカギを握ります。
インテリアにも「バランス感覚」は欠かせません。
なかでも、壁を彩るアートやオブジェは、一見すると自由度が高い分、置き方や飾り方の“正解”がわからないまま終わってしまうことも多いものです。
今回は、「壁アートを飾るならここに注意」という観点から、持ち家／賃貸それぞれに適した方法を具体的に紹介します。
壁面インテリアは“暮らしに奥行き”を与える
家具や照明は機能として目立ちますが、壁は視界に入りやすいのに空白のまま終わってしまうことが多いパートです。
そこにアートや立体オブジェを加えることで、空間に個性や奥行きが生まれます。
ただし、自由に飾れるかどうかは、「壁に穴を開けられるか」によって大きく変わります。
このため、持ち家と賃貸ではアプローチが異なります。
持ち家の壁 ― 積極的に「打ち込む」
壁掛けアートは“中心線”を意識
額装したポスターやキャンバスアート、ファブリックパネルなどを壁に飾る際は、下にある家具との関係を整えると自然な印象になります。
目安となる配置ルール
- 絵の中心線を家具の中心線に揃える
- 高さは、床から140〜150cm程度が目安（アートの中心位置）
- 絵のサイズが小さい場合は、2〜3点をグループで並べる
よくあるNG例
| NGパターン | 説明 |
|---|---|
| 家具から浮きすぎている | 絵が宙に浮いたような印象に |
| 複数枚のバランスがバラバラ | 並びや余白の不均衡で視線が定まらない |
| 高さが目線より大幅に上 | 見上げる形になり、不自然な緊張感を生む |
「絵は壁の中心に」ではなく、「家具とのバランスで位置を決める」が正解です。
棚を設置する場合は「余白」が鍵
L字型の棚やウォールシェルフを取り付けて、雑貨や本、グリーンなどを飾るのもおすすめです。
ただし、棚は“物を置くための場所”ではなく“空間を演出するための余白”として使う意識が大切。
飾り棚のコツ
- 詰め込みすぎない（3分の1空いているぐらいが美しい）
- 高さに変化をつける（植物・本・小物でリズム感を）
- テーマを揃える（ナチュラル／クラシック／モダンなど）
賃貸の壁 ― “穴を開けずに”工夫する
サイドボードやチェストの上に「立てかける」
壁に直接打ち込めない場合は、家具の上にアートを“立てかける”スタイルが定番です。
とくにおすすめなのは、高さ80〜100cm程度のサイドボードやローボードの上。
立てかけのメリット
- 賃貸でも手軽に試せる
- 複数枚を重ねて奥行きを演出できる
- 小物と一緒にディスプレイ可能
ポイント
| 要素 | コツ |
|---|---|
| アートのサイズ | 家具幅の2分の1〜3分の2以内に収めると安定感あり |
| 色のトーン | 家具と調和する色味でまとめる（モノトーン、くすみ系など） |
| 補助アイテム | スタンドや滑り止めで転倒を防止 |
DIYで柱を作って「打ち込む」
壁に直接穴を開けられなくても、2×4（ツーバイフォー）材とアジャスター金具で突っ張り柱を設置すれば、そこに自由に打ち込むことが可能です。
こんな方法
- ホームセンターでカットした2×4材を購入
- 上下に専用のアジャスター金具を装着
- 天井と床で突っ張り固定し、ビスやフックを打ち込む
賃貸でも退去時に原状回復がしやすく、収納棚やフック付きアートなどの応用幅が広いのが特徴です。
注意点
- 天井高を正確に測る（通常240〜250cm前後）
- 強く突っ張りすぎると天井材を傷めるので調整に注意
- 木材は無塗装のままだとカジュアル、塗装すると一気にインテリア性がアップ
“飾ること”は、“暮らしを整える”こと
アートを飾ると、そこに視線の“目的地”が生まれ、空間が引き締まります。
しかもアートは、家具や家電と違って季節や気分によって気軽に入れ替えができるアイテムでもあります。
| 賃貸と持ち家の比較表 |
| 項目 | 持ち家 | 賃貸 |
|---|---|---|
| 壁に打ち込み | ◎（自由） | ×（基本不可） |
| 飾り方の自由度 | 高い（棚設置、額縁直付けなど） | 工夫次第で高められる（突っ張り柱、立てかけなど） |
| 配置時のポイント | 家具との“中心線”を合わせる | 家具の上に“高さと奥行き”を加えるように意識 |
| 工夫の方向性 | 演出力と構成力が試される | 限定条件下での自由な発想とDIY要素が重要 |
アートで“暮らしの視点”をつくる
アートを飾るという行為は、ただ空間を飾るだけでなく、暮らしの中に“視線の軸”を生むことでもあります。
ふと立ち止まったときに目に入る景色があるかどうか。
空間にリズムがあるかどうか。
そんなわずかな違いが、生活の質を底上げします。
賃貸でも持ち家でも、やり方さえ押さえれば、壁はもっと活かせる場所になります。
「打てない」ではなく、「どう飾るか？」を楽しんで、空間に奥行きと自分らしさを加えてみてください。
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