
6月27日は「ちらし寿司の日」
ちらし寿司といえば、具材をバランスよく並べて美しく仕上げる料理。必要なのは盛り付けの工夫と、素材の配置センスです。この考え方、実は部屋づくりや家具選びにも通じます。とくに“見せる収納”の代表格ともいえるハンガーラックは、単なる衣類の保管スペースではなく、空間の印象を左右する要素にもなります。
今回はそんなハンガーラックの選び方について、収納力だけでなく、日常生活の中での使い勝手や空間との相性までを含めて整理してみます。
洋服の「着丈」は想像以上に重要
ハンガーラック選びにおいて最初に確認しておきたいのが、洋服の「着丈」です。長めのコートやワンピースをよく着る人が、上下二段のハンガーラックを買ってしまうと、下段に引っかかったり、シワの原因になることがあります。
反対に、シャツやカットソー中心であれば、上下二段式の方が効率的です。全体の高さと段の間隔が可変かどうかも含め、よく確認しておくと無駄のない収納が叶います。
洋服の量と「見せたいか/隠したいか」の整理
ハンガーラックはあくまで“オープン収納”なので、収納した服が常に目に入ります。そのため、持っている洋服の量が多すぎると、どうしてもごちゃついた印象に。全体の枚数を把握したうえで、「見せても成立するラインナップかどうか」をチェックしておくと失敗が減ります。
また、来客が多い部屋やプライベートスペースに置く場合、「カーテン付き」や「目隠し布を掛けられる」タイプを選ぶと、柔軟に使い分けられます。
ホコリ・日焼けへの対策は?
衣類の大敵であるホコリと日焼け。オープンラックではこの2つに常にさらされることになります。
とくに濃色の服やウール製品は、ホコリが目立ちやすく、長期的に放置すると取り返しのつかない変色が起きることも。紫外線についても、窓際に置いた白シャツがうっすら黄ばむ…なんてトラブルも起こりえます。
この点をカバーするなら、カバー付きのラックや、あえて壁際や窓から遠い場所に配置する設計を前提に選ぶのが有効です。
素材の違いが「重さ」と「印象」に影響する
ハンガーラックには大きく分けてスチール製と木製があります。
- スチール製:細めでスタイリッシュな印象。軽くて移動もしやすいが、安定感にはやや欠ける場合も
- 木製:ナチュラルな風合いで温かみがあるが、重量が出やすく、キャスター付きでないと移動は困難
選ぶときには単なる好みだけでなく、「何をどれだけ掛けるか」「どこに置くか」まで踏まえて素材の特徴を把握しておくと失敗がありません。
DIYできるかどうかも見ておく
最近では、アイアンパイプを組み合わせて好みのサイズで組めるDIYタイプのハンガーラックも人気です。とくに、ウォークインクローゼット内での設置や、賃貸の壁を傷つけずに使いたい人には重宝されます。
ただし、DIY系は自己責任の範囲が広く、強度や安定性にばらつきが出ることも。ある程度の工具スキルがある人、またはパーツをきちんと選べる目を持っている人向けと言えるでしょう。
インテリアテイストとの相性
ハンガーラックは家具というより“構造物”に近い存在なので、部屋のテイストとの相性が出やすいです。
たとえば:
インテリアテイスト | 相性のよいラック素材・デザイン |
---|---|
ナチュラル | 木製、白塗装、曲線があるデザイン |
インダストリアル | スチール製、マットブラック、直線構造 |
モダン | クローム系金属、ガラス棚付き |
北欧 | 明るい木目×白スチールなどのミックス |
「無機質すぎないか?」「浮いて見えないか?」という観点で選ぶと、部屋全体の統一感が保てます。
置き場所で使い勝手は大きく変わる
同じハンガーラックでも、置く場所によって利便性は大きく変わります。
- 玄関脇:コートの一時掛けに便利だが、省スペースが前提
- 寝室:クローゼット代わりに使うならカバー付きが安心
- リビングの一角:デザイン性重視。見せる前提の選び方が必要
さらに、家具や壁との距離が狭いと動線を邪魔することも。購入前に「横幅」と「奥行」のチェックは必須です。
ライフスタイルとのすり合わせが大切
たとえば、洗濯後すぐにラックへ掛ける人、コーディネートを考えながら服を選ぶ人、服を頻繁に入れ替える人など、生活スタイルによって最適なラックの形は違ってきます。
自分の行動パターンに合った形状・サイズを選ぶことで、無駄な動きが減り、衣類の管理もラクになります。
見せる収納が似合う服とそうでない服
ハンガーラックを“見せる収納”として活用したいなら、服のテイストや色味の統一感も意識してみてください。派手な色が多いと騒がしく見えたり、厚みがバラバラだと雑多な印象になりがちです。
もし難しいと感じる場合は、「目隠し布を掛ける」「季節で入れ替える」など、見え方のチューニングができる仕組みもセットで考えると良いでしょう。
ハンガーラックは、収納としての実用性だけでなく、空間の印象を整える道具としても活用できます。キミドリでも、デザイン性と使い勝手を両立した中古家具として人気があるアイテムのひとつ。部屋の雰囲気に迷ったときは、まずはこうした“見せる収納”から整えてみるのも選択肢のひとつです。
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