
6月18日は「考古学出発の日」
1877年の今日、東京大学のモース博士が大森貝塚を発見し、日本の考古学の第一歩が記されたとされています。
一見、ただの貝の山に見えたその場所に、長い歴史と暮らしの知恵が詰まっていた。そう考えると、見慣れた身近なモノも、工夫次第で新しい意味を持ち始めるのかもしれません。
たとえば「カラーボックス」。誰もが一度は使ったことのある、あのシンプルな収納家具。
作りは決して強くないけれど、工夫次第で用途が広がり、暮らしの中にうまくなじませることができます。
今日はそんなカラーボックスの活用法と、簡単なDIYアイデアについてご紹介します。
そもそもカラーボックスとは?
カラーボックスとは、主にパーティクルボードやMDFで構成されたシンプルなオープン棚のこと。
ホームセンターや量販店で1,000円台、リユースショップであれば数百円から手に入る手軽さと、組み立てやすさが魅力です。定番は3段構成で、横にしても使えるのが特徴です。
ただし、素材の特性から耐荷重がそれほど高くなく、長期間の重い収納や湿気の多い場所には向いていません。
この前提を理解したうえで、役割を“割り切る”ことで、カラーボックスは非常に柔軟な家具になります。
基本の使い方と注意点
収納棚としての定番パターン
最も基本的な使い方は、縦置き・横置きでのオープン収納です。以下のような使い方が定番です。
配置 | 主な用途 | メリット |
---|---|---|
縦置き3段 | 本棚、書類棚 | 書類・ファイルが収まりやすい |
横置き | ローボード、間仕切り | 圧迫感が少なく空間に馴染む |
2段連結 | 子ども部屋の収納 | おもちゃや衣類の整理に便利 |
上に天板を載せる | 簡易デスク | 作業台・飾り棚として活用できる |
ただし、重い本や家電などを載せると棚板がたわむことがあるため、用途は軽めのものに限定するのが基本です。
倒れやすさと湿気には要注意
- カラーボックスは奥行きが浅く、軽いため転倒しやすい構造です。とくに縦置きで高く積む場合は、壁に固定するか、L字金具などで転倒防止策を。
- パーティクルボードは湿気に弱く、濡れると膨らみやすいため、水回りでの使用には不向き。床から浮かせたり、防水マットを敷いたりといった工夫が有効です。
カラーボックスをアレンジして使う方法
天板を足すだけの簡易デスク
3段ボックスを横に2台並べ、その上に天板を置くだけで、即席のデスクが完成します。天板は市販の集成材でも良いですが、厚さ18mm以上を目安にすれば安定性も確保できます。
- 横幅:約80~120cm
- 奥行:30~40cm
- 高さ:70cm前後(ボックス+天板厚)
作業用デスクとしてはもちろん、リビングの飾り棚や子ども用の学習机としても応用できます。脚を取り付ければ見た目もより家具らしくなります。
目隠し+キャスターで移動式収納に
裏面にベニヤ板を貼り、布や突っ張り棒を使って目隠しカーテンをつければ、生活感を隠した収納棚に早変わり。さらに底にキャスターを取り付ければ、掃除の際にも動かしやすい便利なアイテムになります。
- 使用例:リビングの小物収納、ランドリールームのタオル棚、押し入れ下段の整理棚など
- 移動式にすることで、使う場所に応じて柔軟に使える
DIY工具はプラスドライバーと結束バンド程度で十分。釘やネジを使うよりも、ボンドや強力両面テープの方が破損リスクは少なくなります。
スペースを仕切る間仕切りとして
高さの低いカラーボックスは、部屋のゾーニングにも使えます。たとえばワンルームの中で:
- 玄関とリビングの間に配置して目隠しに
- ベッドスペースとデスクスペースを区切る用途で
- 子ども部屋のおもちゃ収納とプレイスペースの区分けに
横置きで安定させ、上に小物やグリーンを飾ると、空間に“仕切りつつなじませる”役割を果たしてくれます。
カラーボックスに適したアイテムと素材感
専用インナーで収納力アップ
市販のカラーボックスには専用のインナーボックスが多く販売されています。布製・不織布・紙箱など、デザインや耐久性もさまざま。
布製は柔らかく扱いやすいですが、型崩れすることも。紙製は見た目が整いますが、重たいものには不向きです。
インナーの種類 | 特徴 | 向いているもの |
---|---|---|
不織布タイプ | 軽くて扱いやすい | 書類・タオル・衣類など |
紙箱タイプ | 見た目が整いやすい | おもちゃ・文房具 |
布製ボックス | ナチュラルな雰囲気が出る | 衣類・日用品 |
収納の中身と耐久性のバランスを考えて、使い分けるのがコツです。
見た目にこだわるなら素材の統一感を
カラーボックスは単体だと少し安価に見えてしまいがちですが、周囲の素材感と合わせることで印象は大きく変わります。
- ナチュラルウッド系の部屋 → 木目調のインナーと組み合わせ
- 白系の明るい部屋 → 白や生成りのファブリックで統一
- ヴィンテージ調 → ダークカラーの木目シート+金属調取っ手
あえて背板を抜いてグリーンを通すなど、“飾る収納”としての使い方も視野に入れると、空間の一部としてなじませることができます。
簡単DIYで“より家具らしく”する
扉をつける(道具不要の方法)
木製の開閉式扉を付けるのはやや難易度が高いですが、簡単な布扉やマグネットシートでのカバーなら手軽です。
- 布を突っ張り棒+クリップで固定
- カーテンレール用のマグネット開閉シートを活用
- 100円ショップの目隠しシートを裏から貼る
こうすることで、中身を隠しつつ見た目を整えることができ、生活感を抑えられます。
天板・脚付きで「家具化」する
カラーボックスを2台並べて天板を固定し、100円ショップの家具用脚を取り付ければ、カラーボックスとは思えない「ローボード」や「キッチンカウンター」に変身します。
ポイントは以下の3つ:
- 天板は棚板よりも左右5cmほど広めにすると“家具らしさ”が増す
- 脚は4本すべて同じ高さ・太さのものを選ぶ
- 強度を上げたい場合は、天板の裏に板を1枚当てると安定する
接着はボンド+ネジ留めでOKですが、不安があればホームセンターのカット・加工サービスを利用すると安心です。
カラーボックスにできること、できないこと
安価で手に入るぶん、無理をさせるとすぐに劣化してしまうのがカラーボックスの特徴でもあります。
あくまで「軽量収納」や「空間の補助的な仕切り」として割り切って使えば、寿命も長く、十分に役立ちます。
実際に店舗でも、「冷蔵庫横のすき間にちょうどよかった」「一時的な収納棚として便利だった」という声を多く聞きます。
中には子どもが巣立ったあと、残されたカラーボックスを再利用して“玄関のスリッパ棚”に転用したというお客様もいました。
工夫と調整次第で、暮らしにぴったりフィットする道具に変わる。
カラーボックスは“家具未満の家具”ではなく、“手の届く工夫のきっかけ”として、まだまだ可能性を秘めています。
キミドリなら何でも揃います
キミドリ各店舗のインスタアカウントをチェック!
ひとり暮らし向けのお手頃でコンパクトな商品から、ファミリー向けのメーカーモノのハイクオリティーな商品まで幅広い品ぞろえの学南町店!
2フロアで構成された店内は、1階と2階でまったく異なる雰囲気。色々なものに触れることのできる倉敷松島店!
尖りに尖ったラインナップで店内をくまなく楽しめる古道具キミドリ!
一般的なリサイクルショップとは一味違う
個性あふれる3店舗、ぜひお越しください!
簡単LINE査定でスピーディーなご予約を

買取査定専用公式アカウントに写真を送っていただくだけで最短即日査定!
岡山県内は無料で出張買取いたします。
(一部例外あり)
出張買取の予約まで完結、あとは作業日を待つだけ!
もちろん査定のみのご利用もOK!
まずはお友だち登録よろしくお願いします!
